2012年3月26日月曜日

おことわり

デザイン関連でありながら、

いまのところそれらしき内容が出てきておりませんが

現状では、私がどういう過程を踏んできている男なのか・・・

ということで、あとしばらくお付き合いくださいませ。


決して優れたデザイナーではない私が

この歳でいまだに現役でデザイナーをやれている

私なりの秘訣なども書いていくつもりです。

できればこれまでの作品も載せたいと思っています。


正直言うと、作品だけをポンと載せてもあまり意味ないんですよね、

デザインの場合。

重要なのは、そのデザインがどういうコンセプト、思考の上で

出来上がったものか・・・そこが一番重要だったりするわけです。


私も面接の場に立ち会うことがあるんですが、

デザイナー募集の場合、

当然作品を拝見しますが、

私は正直、作品自体はみません。

面接時の作品と採用後の仕事ぶりのギャップを

いやという程経験してきましたから。

作品以外の部分でその方の魅力を探すようにしています。


面白いエピソードを一つご紹介します。

ある面接時に一人の女性がやってきました。

なんか妙に落ち着いてる子だなって感じました。

で、作品を拝見したのですが、

彼女が差し出したのは、

あのド派手なパチンコ屋のチラシの束でした!

ファイリングもせずに二つ折にした束をドサッと置いたのです。

私も正直パチンコ屋のチラシかぁって感じでしたが、

一応面接官として見ないわけにはいかないので

手に取ったのですが、見た瞬間・・・・

例のド派手なチラシには違いないのですが、

何かが違うんです!

上手く説明できませんが、これまで見てきたパチンコ屋のチラシとは

何か違うものを感じました。


パチンコ屋のチラシにセンスを感じたとでも言いましょうか。


そしてもう一つ、彼女はスケッチブックを持ってきていました。

私はこのスケッチブックの方に大いに興味を持ってしまったのです。

左ページに鉛筆による有名タレントのデッサン風のイラストが描かれていました。

そのイラスト自体は可もなく不可もなくといったところでしたが、

その右ページに書かれていたもの。


左ページに描かれているイラストへの自分なりの評価、批評を

正直に書いているのです。



数々の面接をしてきましたが、

こういう子には初めて遭遇しました。


イラストへの評価、批評・・・・

これは言い換えれば、今の自分というものが見えているという証拠です。


私はこのスケッチブックで採用を決定させました。


そして、やはり日常の業務でもこの子はオペレーターではなく

デザイナーとしての業務をちゃんと果たしてくれました。


私が作品ではないというのはこういう部分です。


逆に作品を信用して採用し、裏切られた事も多々あります。



何かを感じさせてくれる人、これ大事な部分だと思います。

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