2015年11月15日日曜日

無人島に持っていく!マイ・ベスト・ワン!生涯の1枚。

昨日は生涯の1本という事で マイ・ベスト・ムービーの紹介でした。

はい、本日は無人島の1枚。
もうお分かりですね。 無人島に流れ着くとして、
たった1枚のアルバムを持つ事を許されるとしたら・・・

私は、ここでも迷うことなくこの1枚を選ぶ!

彼らが残した唯一のアルバム。
私にとってはまさに宝石のようなアルバム。
1970年制作の私の宝物。

私にとって、この作品を超えるものはいまだ存在しない。

いいアルバムは山ほどあるけど・・・ でも1枚だけ・・・と言われれば
私にはこれしかないのだ。

今どきの音楽に慣れ親しんでるあなたに・・・
騙されたと思って、ぜひ一度聴いてほしい。  ↓


プログレファンにはもうお馴染みのアルバムかもしれないね。

KING CRIMSONのオリジナルメンバーである
イアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズによって 制作された名盤中の名盤。

1曲目「組曲ハ長調」から気がつけば ぐいぐいと
その巧みな曲構成に引きつけられます。

本来であればギンギンのハードロックあたりを
聴いていて(当然聴いてましたが)当然な当時高校生の私が
この「組曲ハ長調」を聴いて一発でハードロックを卒業できた。

音楽の聴き方を1ランク上げてくれたアルバム。

とにかくアルバム全体を通して マクドナルドのマルチな才能に惚れる。
ヴォーカル、ピアノ、オルガン、ギター、サックス、フルートと 作曲、編曲・・・
その驚異的な才能に言葉を失う。

片や、マイケル・ジャイルズといえば クリムゾン時代から
その圧倒的なドラミングで 多くのファンを獲得してますが、
バンドでドラムやってる方、
ジャイルズのドラムを聴いたら スティック投げ出しちゃうんじゃないかな!(笑

凄腕ドラマーは数多くいるけど、
ジャイルズのドラムは誰とも違うテクニックを 持っていると私は感じる。
まず単純なビートは刻まないしね。

そんな二人がスタジオに籠り その才能を出し切ったアルバムと言っていいでしょう。

前述したけど小品2曲(これも味わい深い秀作!)以外の
巧みな曲構成に我を忘れて聴き入ってしまう。

ジャイルズの作品「明日への脈動」は
このアルバムの中にあっては躍動感に溢れており、
後半からエンディングにかけてが私のお気に入り。

そして! このアルバムのハイライト!

アナログ盤ではB面すべてを使った「組曲バードマン」
その展開力ととにかく美しいメロディ、なにかホッとするような安堵感。

当時高校生の私はこのバードマンの中のあるメロディ部分で
いつも泣きそうになってた。(笑

悲しいわけでもなく・・・なんだろう・・・ あえて言うと、
「美しい!」かもしれない。
高校生の心を捕らえた、泣きそうになる美しいメロディ。

音楽で勇気なんかいらないから俺。
音楽で絆なんて必要ないから俺。
音楽で安っぽい愛なんて聴きたくないから俺。
音楽で説教じみた歌詞なんか読みたかねーし!
饒舌な言葉が音楽の魅力を殺してしまう事だってあるのですよ!

そんな、多分寡黙な二人が創り上げた 最高のクリエイティブ作品が

この「Mcdonald & Giles」 ☆☆☆☆☆は間違いない!!!

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