2015年11月22日日曜日

ほぼ想像できる・・・地獄の日々?

さて、極めつけの雑誌とは・・・・

工作舎の「遊」という雑誌です。

編集者・アートディレクターの松岡正剛氏のこだわりが詰まった雑誌。その編集内容は、音楽・芸術・政治・経済・宗教・学術に至るまであらゆる分野に及んでいました。

私のリスペクトのきっかけは、ココから始まりました。

この雑誌にあの杉浦康平氏が関わっていたのである!それからというもの、 私はこの「遊」のレイアウトやデザイン感覚を自分の仕事の中に積極的に取り入れていくことになるのです。この時期がデザイナーとしての基盤を創ってくれたと言い切ってもよいと思う。それくらい影響を受けた雑誌なんですよ。

数年前ある古本市で、偶然に奇跡的(?)に再び出会えた一冊。しかし今思えば、これだけ思い入れのある雑誌が なぜいま手元にないのか・・・!?約30年ぶりに再会した「遊」。

それでは、写真でどこまで伝わるか疑問ですが・・・まず、表紙ですね。


さすがに時代を感じさせますか・・・(笑

このへんから「遊」の面白さに突入です。


古ぼけた金箔の様な紙に1色で刷られています。確か毎号、こういう実験的な特集ページがあったような・・・例えば、表紙裏にグレーの何も印刷されていないページが・・・何のためにこのページが存在してるのか?そしてやっと突き止めたのが・・・・水に濡らすとまるで墨のような効果を出す紙でした!指先を濡らして文字を書くと、墨文字風に・・・そういう面白い仕掛けがあったりね。

実はこの号にも、あるんです表紙裏に!

ただの白い紙が一枚・・・・ いまだその紙の正体を突き止められていません。もしかして・・・あぶり出し?(笑



はい、お次はレコード紹介。なかなか個性的なレコードが並んでますよー!
右上は、当時話題となってた「バウハウス」のデビューアルバムです。そして左上には、なんと「REMA-REMA」の紹介が!これ知ってる方は相当なマニアかと・・・全編ギターのフィードバック音をバックにアバンギャルドに展開される80年代初期のオルタナです!



はい、お次。 いやー、懐かしいっすね。高中ですよー(笑
結構大胆なレイアウトです。このへんが工作舎ならでは。


出た!!!もっとも工作舎らしいデザインレイアウトです。これに影響されたんですよ、私は。そして、このページのノンブルと高中のページのノンブルを 見比べてみてください。(見えるかな~?)書体を変えてる!数字と漢字に。

たぶん、アナログ時代にこの雑誌の制作は地獄の日々だったんじゃないかな~!?
あの時代を経験されてる方はきっと、理解できるよね。

極めつけって言いましたけど、実は他にあります!極めつけ!当時の、いや現在においてもエディトリアルデザインにおける究極といわれる本があるのです。

それは、また次回。





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