2015年11月14日土曜日

20年間輝き続ける、マイ・ベスト・ワン!生涯の1本。

あなたはこれまでに一体何本の映画を見てきたでしょう?

誰も皆、本数なんて覚えてないよね。
そういう私も覚えちゃいません。(笑

では・・・ あなたが見てきた映画で一番好きな映画はなんですか?

これに答えられる方もそうそういないでしょう。
あれも良かったけど、あれも捨てがたいしなあ・・・多分、こんな感じでしょ?
そうだね、それが普通だよね。

私はしっかり自信を持って1本を選べます。
だからなんなのさ!な~んて言わないで!

それくらいのインパクトを与えたものに あなたは出会ったことがありますか?

1996年に公開された映画なんですが、
今日までこの映画を超えるものにいまだ出会えていません。

そして・・・・ この後も、この映画を超えるものは現れないと信じています。
それほど、この映画が私に及ぼした影響は別格のものでした。

また、私の回りでこの映画を評価する人に出会ったこともありません。
ハッピーでもないし、感動するわけでもない。
笑える映画でもないし、泣ける映画でもない。
ほとんどの方が顔をしかめます。(笑

そのテーマ・内容でまずパスされる方がほとんでです。

私はその映画をもっと深く知りたくて 2枚組のDVDを
探して探して探しまくって やっと手にいれたんです。
そして特典映像が入っている2枚目を観て、 驚愕することになるのです。

・ほぼ誰も気にしないような部分への尋常ではないこだわり。
・全編これセンスの塊のような映画。
・見事な脚本。
・この映画に重厚さを与えるある役者の存在感。
・映画フィルムも特殊な現像法。・;リアルさ追求のため、小道具への異常(!)なこだわり。
・あのハリウッドが創った実験映画。
・つい普通に観てしまい、だれも気にしないが考えれば
 とんでもないスタジオ編集技術(公開当時)
・音楽の使い方が特徴的で、メロディではなくコード(和音)感で場面に緊張感を与える。
・犯人像への緻密なプロファイリング。
・エンディングロールの驚き
・オープニングの映像センス(私は鳥肌が立った!)
・間違いなくこのジャンルの教科書的存在。

そんな映画に出会い、何度も何度も映画館に通い(?)ました。

ビデオ、DVDも合わせると一体何度観たことか・・・・

それが ↓





















七つの大罪に沿って行われる殺人。
その事件を追う退職間際の老刑事と 赴任したばかりの上昇志向の若手刑事。

あなたのがっかりした表情が浮かびましたよ(笑
残酷だからですか? そうですかね?
私には芸術的にしか写りませんでしたが。

犯人が殺人を犯すシーンなんて一度もありませんよ!
いや、一度だけありますね。
ラストの主人公のブラッドが撃ち殺すシーン。

先述しましたが、この映画は あのハリウッドが創った実験映画です。
ハリウッドにとっては多分すごいリスクを負った映画ではなかったかと思われます。

おかげで私の生涯の1本ができました。
残酷な映画だとか救いのない映画だとか言われますが なんて事はない、
これも「人間という不可解さ」を描いたものです。

現実の世界の残酷さに目つぶる人々・・・ 己の欲望でのみ生きる・・・
人間ってそういう生き物なんじゃありません?

この映画はそんな人間を描いただけの事です。
そして・・・単なる映画です。
エンターテイメントです。


ここ数年は日本映画が頑張ってる印象が強いですね。
「悪人」「告白」は私の5本の指に入ってます。


映画監督の皆様へ
計算された「あざとい」映画創りはやめてくれませんか!
見終わったあとで本気で◯◯を感じ取れる映画を創ってください。

お願いします。

セブンを超える映画・・・・早く誰か創ってくれ~!(笑

と思ってたら・・・・
ついに昨年、わたしにとってセブンを超える映画と
出会うことができました!

それも今一番注目している監督が創ってくれました。
この話は、またの機会にでも。

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