2015年11月29日日曜日

水にもある表情

な~んてことないけど・・・ こんなに表情があるんですね。



 





個人的には「水」のそばで暮らしたいってのがある。

海でも川でも湖でも・・・

風に吹かれてさざ波が起こったり、 おおきなウネリの波だったり、

硬い表情、柔らかい表情、穏やかな表情、怖い表情・・・

いろんな表情を眺めているとなぜか妙に落ち着く。

やっぱりこういう写真が好きです。

ほんとは・・・ 人物撮影が一番おもしろいんだろうなって思います。


それでは、また。

深い!

ちょっと古いけど。

なんと・・・深い映画だ!

これ↓です。



こんなに深いヒーローものがかつてあっただろうか!

クリスファー・ノーラン すごい男だ。

ただのヒーローものと思って観ると赤っ恥かくよ!

主人公の高潔な心に感動してしまう。

観るべし!!!!

表現手法がハマった時

広告表現の面白さ、楽しさってどこにあるのでしょう?

こんばんは。

それは直感的に出てくる場合もあるし、悩んで悩んで絞り出す場合だってあります。

でも・・・・ どちらの場合も 伝えたいことがビジュアルとして見えた時の

あの思わずニヤっとしてしまう瞬間。

あれを経験すると広告ってほんと・・・ 辞められません!

今日は結構大胆な新聞広告です!
うん、巧いね!

キャッチコピーとこのビジュアルで伝わるよね。

まさにインターネット時代を象徴するような

新聞広告になっています。

こういうのが、広告におけるクリエイティブの面白味と楽しさです。

しかし・・・ TOPPANといえば、

紙媒体を中心とした印刷業だったんですがね。

ここにも・・・ 時代は変わる!ですね。


それでは、また。


想像させるということ

こんにちは。

以前ご紹介した、長崎の大型団地。

オープン用の新聞を提案したんですが・・・ 費用の面で掲載できませんでした。

新聞見開き30段ですからね。

相当な広告費を持ってなけりゃ そりゃ、無理だわな!(笑

コンセプトは迫力とどんな環境で生活できるのか・・・

↓こんなデザインです。


新聞見開きでどかん!です。

こまごまと説明しない。 まずは興味を持ってもらう。

後のフォローツールは出来上がっているので新聞ではこういう表現ができました。

まったく同じ背景で2案作りました。

個人的には別案の方がお気に入りでしたが、

まっ、妥当なレイアウトということでこちらをアップさせていただきました。

あれから随分と年月が経ったので この団地も大きく成長したことでしょう。

この団地の広告表現はいろいろと面白い表現がありますので また別の機会にでも

紹介したいと思います。


では。

2015年11月26日木曜日

本音2

う~ん、素人さんは・・・難しいなあ。


結局、再就職した今の会社でも、同じ状況・・・
これも削除した記事なんですが、再投稿してみたくなりました。

今日はしっかり愚痴らせていただきま~す!

こんばんは。

デザイナーとしての経験やスキルが通用するのは業界の中、もしくはほんとのど素人さん相手だけなのか?企業の中で、デザイン業務を行って(いた)私ですが、店舗の店長やエリアマネージャーから、毎日のように発注が送られてきます。

そして私たちがデザインしたポスターやらPOPを決められた日までに店舗に発送するわけですが、困ったことに店長やマネージャーは自分たちが発注者だということで何か勘違いをしているようです。

こと細かに文字や背景の色まで指示する始末・・・どうやら彼らには我々デザイナーに対して「お前らは、言われた通りの事だけやってればいいんだよ!」

そういう思いがあるようですね。

この勘違いって一体どこから来るんでしょうか?まっ、こういう事にいちいち腹立てる事自体、 大人げないですから、「ああ、可哀想な人だ」って 腹の中で思いっきり大笑いしながら、淡々と業務をこなしておりました。

そういう方がマネージャーやってる事自体も問題ですがね。

死んでも言われた通りに作るつもりもありませんが。普段から私たちが作ってるデザインと関わっているが為に彼らは、デザインに対してなんかとんでもない 勘違いをしているようです。

こういう人間には、プロとしてのアドバイスも通用しません。

彼らなりに拙いラフ(と呼べるか?)を書いてきますが、とりあえずそのラフに沿った形でデザインを上げます。と同時にこうすればもっとよくなりますよ!というアドバイスのつもりで別案を作るんですが、彼らは絶対にそれを認めません!(笑

頑固に自分の案を採用します。

多分・・・ 彼ら(店長・マネージャー)の中にはあるんでしょう。

お前たちより肩書き上なんだから、お前らより偉いんだから、言われた通りにやれ!っていう思いがね。

これがプライドっていう弊害でしょうかね。

販売のプロと広告デザインのプロが同じ次元で仕事がやれない。常に上から目線で我々に接してくるのです。素人がデザイン業界35年(当時)の人間にこうしろああしろ・・・
これって多分我が社の体質なんでしょう。

入社して数日で何か異質なものを感じたのも事実です。

一度企業というものを経験しておきたかったという思いがあるので、結局10年も籍を置いていましたが・・・ 企業ってこんなもんかい!?って思っています。

そんなもん、35年のキャリアで説得力ある言葉でガツンと言ってやればいいだろ!
そう、おっしゃりたい方もいるでしょうね。

あなたは会社の体質というものをお考えになった事ありますか?言う事自体は簡単です。 簡単ですが容易ではありません。私だけの問題で済まなくなるからです。課全体の問題に発展するからです。課には上司がいます。 上司の管理が問われます。

けっして、テレビドラマのようなカッコいい展開にはなりません。

そう、これが企業の中身です。事務系と我々を同列で捉えている時点で上手くいくわけがありません。当然、我々も会社員ですから、会社の決まり事は守らなければなりません。

大人として社会人として。

ただ・・・ 探したいと思った時に資料も探しに出れない・・・ネクタイ締めてスーツ着て体を締めつけて・・・などなど自由な発想は・・・・私には難しいですね、この会社(笑

難しい中でなんとか頑張っていましたが。本来、デザインする事でお金を稼ぐのがデザイナーですが社内の仕事なのでデザインしてもデザイン料など取れません。

逆にそれがどんなに恵まれた環境なのか・・・分かっていないのが店舗・現場の人間です。

一度でもいい・・・ デザインを外注してみると我々の仕事がどれほど価値あるものか理解できるでしょう。

現場 対 制作・・・ 誰がこういうシステムを作り上げたのか?中途の私には理解し難いものを感じる日々であります。

そうそう・・・ プライスカードのフォーマットを変える作業があったのですが、制作側は現状のプライスカードが異常なほど大きすぎるという意見で一致しており、サイズダウンで提案したところ・・・ある店長曰く・・・

プライスカードのせいで売上が落ちたらどうしてくれるんですか? と宣うたとか!?
おいおい! それが店長がいう言葉かい?プライスカードに頼った営業してんのかい?
店長の裁量ってそんな程度なんかい?プライスカードはプライスカードです!
商品名、金額を伝えるもの。それ以上でもそれ以下でもない。

仮になけりゃ、お客さんは必ず尋ねてくる。それに言葉で返す。
そこに商売の基本であるコミュニケーションが生まれる。
そういうことじゃないのかい?

コミュニケーション面倒臭がって、ツールに頼ろうとしてるから
毎日毎日あの異常な量の発注が発生してるんじゃないのかい?

いつも良いもの作って頂きありがとうございますって
ちゃんと大人の対応してくれる店長もいるんですが、
こういう方は、自分の仕事は何なのかをちゃんと把握できてるって事ですね。

デザイン考えるのは店長の仕事じゃないですから。
要点だけ伝えてもらえば、あとはこちらの仕事です。

あ~~あ、まだスッキリしねーや!(笑
本日はこんなデザインの現場もあるっつーことで!



まぁ、状況は異なりますが、似たような問題が今の会社でも発生しています。

もう一度!
店長がデザイン考えてどうすんだ!?
自分の仕事しろ!
やりたい事を我々に伝えればいいんだよ!

MacでWindowsを走らせてみた!

数年前の削除した記事で恐縮です。

デザイナーの私にとってのPCは もちろんMacintoshなんですが、世の中Windowsでしか使えないソフトが た~っくさんあるわけです。いままで使ってきたWindows XPがもう 遅くて遅くてぜんぜん使えなくってね。

かと言ってまたWindows PC買う余裕もないし・・・
で、見つけたのが↓これ VMWARE FUSION5


別途Windows OSを手にいれる必要がありますが、私の場合、新規インストールできるWindows OSを ヤフオクで落札できました。

で、インストールも完了し、 起動してみると・・・・いやー、意外に軽快に動いてくれますわ!あは、約1万弱でWindows7を手に入れちゃいました。

さあ、この環境で何やるか・・・

ネットビジネス系はWindowsメインだしね。アフィリでも挑戦してみるか!?

では、また。

2015年11月25日水曜日

どの業界にもデザインされた美しい世界がある

この世界にはあまり興味なかったんだけど・・・
いやー、美しい世界があるもんです。

こんばんは。

今日の題材は生け花の世界。

学生の頃から理科が大嫌いで花の名前なんていまだによくわかんない。
だから生け花の世界なんかもてんで興味なかったんだけど、ま、理科と生け花の世界を同類で考えるのもどうかと思いますが(笑

要するに、花に興味がなかったって事です。

でもこれ↓見てなんて美しい世界なんだろうって思った。


どうですか? めっちゃきれいでしょ?いや、花がキレイなのはもちろんです。
私が言いたいのは、この整えられた世界。一本一本生けながら全体のバランスを取っていくのでしょうが普通の人間にはできないでしょ。

こういうの見ると流石プロ世界って気がします。
当時の会社は、あるホテルのオフィス棟の中にあるんですが、
この生け花の場所は手前が階段になっており、この両サイドも半円形の階段になっています。ってことで、日曜日や祝日には・・・・ この場所で結婚式が執り行われるんですよ!外人の神父さんの前で、そしてご家族、親類、友人の前で永遠の愛を誓い合うわけです。

私に言わせれば・・・ こういう結婚式って見せ物、さらし者って感じなんですが。
おっと、つい本音が。気にさわったらお許しを。
こういう性格はもうこの歳になると変えられないので・・・

私はさらし者が嫌だったのでハワイで二人っきりで式あげました。
あっ、私のことなんて、どうでもいいか!

休日出勤の日には、 純白のウェディングドレスの花嫁さんをよく見かけました。最初からこういう使われ方をする設計だったのかは不明ですが、この場所で結婚式をあげるのが 憧れになってる方々もいらっしゃるそうで・・・

あれ?結婚式の話じゃないんだって・・・ そう生け花の世界でした。

この360度から眺めてもほぼ同じバランス。純然たるアナログ方法です!(笑
どの業界でもプロの仕事は美しく素晴らしいものです!
たまに生けている最中に遭遇することがあります。
一度、じっくりと観察してみようと思ってたけど・・・されず終い。

いつも見かけていたのは20代の女性のだったような・・・

いまでも、定期的に生けられているんでしょう。
これだけの花を生けるとなると、それなりの費用かかるんじゃないかな。

グラフィックシートという名の目隠し

本日は・・・ 巨大なグラフィックシートの作例をお見せします。

ただ、これによって以前私が勤めていた会社のブランドがひとつ暴露(?)されてしまいますが(笑 特に東京の方は、ああ、あれかって分かると思います。

もうとっくに変更されているとは思いますが。

縦2メーター強、横4.5メーター。
店舗の厨房部を隠すためのグラフィックシートです。↓


上部は完全な目隠しではなく、あくまでも見えにくくするというのが目的で透明部分が残された地紋模様になっています。

この面はちょうど店舗の裏側にあたるウインドー(通路面)になっており、右手の入り口からのお客様に対して、ロゴをいれてブランドを紹介しています。

下部は商品イメージとマッチしてるかなと・・・全体的にスペースのわりにはとてもシンプルなデザイン構成になっています。

もし、お近くにお越しの方はぜひ商品をお試し頂ければと思います。(笑

よろしくお願いいたします。

では、また。

広告には企業の姿勢が表れるという例

さて本日はまずこちらを ↓


はい、ユニクロですね。相変わらずシンプルなデザインですが、けっこうデザイン的には冒険してますよ。淡いグレーバックなのに全ての文字を白抜きにしてます。普通の企業であれば読みにくいという事でもっと読みやすい処理に変更させられるはずです。

多分スミ文字だとデザイン全体が重~い印象になるでしょう。これを受け入れること自体が、ユニクロのデザインに対する思想、感性の素晴らしいところ。

そしてこのキャンペーンですが、戦略的に第二弾、三弾が企画の段階で決められていたのでしょう!上の15段のように、第一弾は「ガツン」て感じ・・・

それじゃ、第二弾は?


う~ん、巧いですね。モニターさんのコメントでしょうか?
新聞でしかできない表現だと思います。新聞だと読まれますからね。びっしり並んだコメントの中に 小さめだからこそピンクのダウンが目を引きます。このへんはクライアントさんにぜひ学んでほしいところです!

デザイナー生活の中でも意外とやらせて貰えないタイプのデザインですね。まずこういうデザイン(特に2弾目)を受け入れる ユニクロの理解を褒め称えるしかないでしょう。(笑

だって、ユニクロの広告はいつだって「シンプル」が基本になってますよね。それはまさに、ユニクロの商品自体についても言えることだと思います。

画像は朝日新聞より(2012.09.22/2012.10.29掲載分より)


2から2.5とは?

さて、本日の新聞広告の紹介です。

2012年、日経広告賞の最優秀賞を受賞した新聞15段。
企業広告です。写真はありません! コピーのみ。デザイン的にも美しいです!

みなさんには、写真もないし、物足りない、面白くない、かもですね。
広告って面白い、面白くないですか?

言わなきゃいけない事、伝えなきゃいけない事を、きちっと伝える。
それが広告の目的、使命じゃありませんか?
広告はアート作品ではありません!

メッセージとしては、とても分かり易いものになっています。
ここでも、この企業の自信と 2.5という新しい言葉を作るという挑戦が見てとれます。

画像をクリックしてみてください。ぎりぎり、内容が読めると思います。(無理かな・・)


典型的なシンメトリーなレイアウトがとてもキレイです。
シンメトリーって、揃い過ぎて普段はあまりやらないんですが、これくらいの量のメッセージだと強力なレイアウト効果を出していると改めてシンプルなデザインの力を再認識させられます。

やはり・・・・・ メッセージを伝えるには、小手先は必要ない!ですね。

2.5のさりげない色付けがお洒落です。

企業の姿を知る

本日の新聞広告の紹介です。

これはいわゆる企業広告と呼ばれるもの。なので企業の理念やユーザーへの感謝、 そして企業の未来などを語る広告です。

「読ませる」が企業広告の基本。言ってみれば、媒体として一番新聞に合った広告と言えるでしょう。

創業120周年という固くなりがちな内容を、この会社の商品と「自然」というテーマで結びつけデザイン的には楽しく可愛いテイストで上手くまとめておりとてもキレイ広告になっています。 ↓


私に二度目の転機をくれた仕事。

人生には転機がつきもの。
私のデザイナー人生で二度目の転機が訪れます。

こんにちは。

さて、40代半ばに競艇のプレテに関われた事が私のデザイナー人生に大きく影響を及ぼしました。思えば全てが初物だった。プレテ初体験。 B倍ポスター体験。 何紙ものスポーツ新聞用原稿の制作。そして・・・・ 怖い物知らずで挑戦した、音楽制作。15秒、30秒の中で起承転結(?)・・・相当苦しみましたね。

話が前後しますが・・・・ 代理店の営業さんの 親指を立てたジェスチャーをいまだに忘れません!思わず・・・ 「勝ったんですか!?」って聞き返しちゃったですもん。それが、私が初めて体験したプレテ勝利の瞬間でした。

B倍ポスターの画像作り・・・ 当時のMacですから、
容量が大きすぎて動かん動かん!(笑
悪戦苦闘のおかげで、 なんとかPhotoshopを使える様になりました。

平面グラフィック担当なのに ディレクターから突然TV-CFの打ち合わせに参加しろって。ここでも初の映像世界の打ち合わせや進行を 体験させてもらいました。そして極めつけが・・・ 自分から手を上げてしまった音楽制作。それをOKしてくれたディレクターに感謝です。

私の目の前に、ほんとに一挙にいろんなものが 押し寄せてきたあの時。
すべてを、やりあげた私の心に変化が・・・与えられれば、俺はやれる人間なんだ!
初めてデザイナーとしての自信を持てたあの時。あの体験があるのとないのとでは、 多分、大違いだと思えます。

今、見返すと画像作りが相当甘いけど、あえてアップしてみました。
B倍というサイズにあった題材選びで勝てたのかな・・・
ちなみに白抜きのタイトル部分は 実際はシルバーの箔押し処理です。

駅貼りのこのポスターの前を歩くと視界にピカッキラッという光の反射が入ってきてかなり効果的でした。 ↓


ちなみに、このデザイン・・・
打ち合わせ中の小さな落書き(サムネール)でその場で決まったものです。
昔はサムネールでちゃんとデザインを判断できる方がいらっしゃいましたが、
いまはどうなんでしょう・・・

まっ、現在の職場はクライアント様に向けての提案なので、
ある程度というより最初からきちっと最終デザインを想定して作り上げることが
ほとんどです。

ラフで判断できる人がいると、相対的に時間短縮が可能になると考えるのは
私だけでしょうか。

まっ、素人さんにそれを求めるのも無理かな・・・

日本人であることを自覚してしまう。

今日のWebサイトは・・・ に ほ ん の こ こ ろ。

デザイン的にはカラムを意識させない和風のつくりで自分が日本人であることを自覚してしまう。昨日のサイトとはまた違う純和風の作りだが、色味は写真のみというのは同じ。

白地の余白が贅沢さと豊かさを感じさせる。
一見簡単なようで意外とセンスが問われるデザインです。

では、こちら

2015年11月24日火曜日

ただの入れ物でいいのか

そこから、デザインが始まった。

こんばんは。

グラフィックデザイナーの仕事って結構な確率で・・ゴミ箱に捨てられます!(笑
雑誌の広告は、雑誌が読まれたら・・・
新聞の広告をわざわざ取ってるなんてありえないし・・・
広告ポスターを家に貼る人なんていないし・・・(人気タレントが載ってれば話は別?)会社案内なんて誰が見るの・・・
不動産広告にいたっては見られずにゴミ箱行き~・・・

ほらね。

若かりしころのオッサンは、この問題にしばらく悩みましたよ。そうか、俺はゴミ箱に捨てられるようなものをわざわざ作ってんのかってね。だからプロダクトデザインが羨ましかったですよ。形として残りますからね。

でもそんな事考えたのも・・・遠い昔のお は な し。

さて、今回は当社の商品を入れるパッケージ。例によって予算の関係で物にはなりませんでしたが、、、コンセプトはただの入れ物じゃないパッケージを。駅ナカへの出店ということで、遠方から博多に来てくれた方々のお土産用パッケージ。できれば博多の思い出や印象をパッケージにも 残そうという考えかた。上蓋だけを切り取り、貼ってもらったりなんかしてもらえないか・・・みたいな。

デベロッパーへのデザイン見本がこれ。


この博多人形がめっちゃかわいいの!実際の博多の人形師さんの作品です。
依頼してオリジナルの人形を制作して頂く予定だったんだけど・・・
事業部からそんな予算出せないって。そうだろうそうだろう。
このパッケージが金産むわけじゃねーからね。(笑

いちばん下は博多観光編ですな。
こういう作業は、やっぱフォトショップが 大活躍します。

ではでは!

2015年11月23日月曜日

デザインの力強さは、潔さにあり!

本日のご紹介はこちら

私、こういうデザイン大好きですね。
周りを囲った太いスミ罫の処理と 写真以外には色を使わないという拘りが和風の雰囲気を引き立てています。普通、平面グラフィックであれば、 この太いスミ罫は筆風にするところでしょう。しかし、逆に直線にしたことで 和風と今風のドッキングに成功していると思います。

それと・・・お気づきですか?すべてゴシックフォントです!

純和風ではない印象は この太めの罫処理とゴシックフォントが
作り出していると言えます。
余計な飾りもなく、潔さを感じます。

そのシンプルさが力強さとこのお店の自信みたいなものをうかがわせ、
とても印象に残るWebデザインになっていますね。

インパクトとは!

キャッチ、タイトル・・・ 訴えたいものを徹底して大きく。

すると・・・ こんなインパクトのある 分かり易い広告が
できあがる という 良い見本! ↓

5行のボディコピーをみてほしい!きっちり5行目の最後で終わってるでしょ!
これ、偶然だと思う?デザイナーはこういう部分をこだわるのですよ。
終わらせちゃうの。

これがプロのデザイナーのシ・ゴ・ト!  

Webデザインもご紹介します。

ただし、私はグラフィック(平面)の人間なのでこちらは紹介のみになります。

個人的にいいなあと思うものをデザイナー目線で紹介していけたらなと思ってます。
ホームページ制作の参考にしていただければ・・・

本日はこちら

奇をてらわない、オーソドックスでシンプルな構成でとてもキレイなWebデザインの好例ではないでしょうか。各カテゴリーも少しのスクロールで見れてしまうのがいいですね。

強烈、大胆、迫力。

大胆な構図で 目眩がするほど美しい新聞広告。

こんにちは。

新聞見開き30段の新聞広告です。

さすがエルメスという一流ブランドだけの事はありますな。コピーは入っていますが、メインはあくまでもビジュアル!

余計なものは一切入っていない、ド迫力の広告ですね。 ↓


新聞媒体の色の表現力も格段に進化しているんでしょうね。
エルメスというブランド力を使ったとてもストレートな迫力ある広告だと思います。

デジタル大好きな男の趣味とは・・・

シンセに取り憑かれた男は、もう車数台分をシンセにつぎ込んだ大バカ者(笑

こんばんは。

ただし、古い機材が多いな。最新の機材って音がなんか細い気がするんだけど。




まさに強烈!しかし、これがセンス。

はい今日は、私の最も好きな新聞広告です。

いやー、新聞広告も変わったもんだ!新聞広告ってね、印刷入稿に気使うですよ。普通の印刷じゃないから・・・ 線数というのがあってね。ま、どれくらい精細かの基準というか・・・昔は新聞の印刷ってけっこう粗くってね。逆にその粗さを逆手にとるデザインもあるにはあったけど。

もう昔とは違うのかな?情報、疎くてすんません。

まあ、これみてくださいな。 ↓


こういう色使いを、ただド派手なっ・・・な~んて思っちゃあだめっすよ!赤バックに赤いドレス。こういうのを、ハイセンス(死語!?)って言うんだと思います。

一見モデル女性、コピペかっ?って思っちゃうよね。連写だな。ドレスの皺や肩口など見てみ。微妙な違いに気づくでしょ?

こういうシンプルなデザインって、簡単そうで・・・意外と・・・です。全体のトーンを赤で統一。だから、それぞれの商品が引き立つ。

今日は、朝日新聞の広告(2012年)からでした。

この新聞広告の紹介は、今後も続けます(予定)

じゃあ。

手作りの時代・・・おかげでカッター使いの名人に!

高校時代、レタリングの通信教育を受けた私は、デザイン会社で同僚に先んじてカンプデザインの作業に携わる事ができました。カンプデザインとは、最終デザインを想定して マーカーなどを使って色付きのデザインを作る作業の事。

当然アナログ時代のお話ですから、キャッチコピー、見出しコピーなど打ち込む現在のパソコンに相当するツールはありません。

だから・・・・レタリング(手書き)ができるという事が生きてくるわけです。同僚は時間があれば雑誌などをみながら 文字(レタリング)の練習をしてましたね。

ところで・・・この時代、写真などはどうしてたと思います?そのものずばりのものがあれば雑誌の写真を切り抜いて貼付けたりしてましたが、そう簡単には同じ状況の写真など見つけられるものではありません。

そこで、カンプライターの登場です。カンプライター・・・いわゆるイラストレーターさんの事。デッサン力のあるイラストレーターさんに写真を想定してイラストを描いてもらい、それをデザインに張り込む。ボディコピーは、大まかな文字数を想定し雑誌などから本文を切り取り貼付ける。

以上のように、アナログ時代のデザイン作業とは 時間と手間のかかるものでした。なので、デザイナー必須の道具とは、 三角定規、カッターナイフ、糊、カラーマーカーでした。まさに手作りの時代です。

デザインという仕事に新鮮味がなくなった原因のひとつにMacによる制作が上げられると思います。ラフから最終まで、常に色つきの状態でモニターで確認しながらの作業になるわけで・・・・印刷上がりまで見れている状態で作業が行われてるという事です。

前にもお話しましたが、 アナログ時代は、印刷の色校正ではじめて色付きの状態が確認できるわけで、色校正を楽しみに待っていた時代でした。

Macのおかげでいまだにデザインができているという事実を考えるとどちらが良いという問題じゃありませんが・・・デジタルな世界、アナログな世界 両方の素晴らしさを認識してるのが我々の年代だろうと思います。

余談ですが、今の若い人ってカッター使えない人多いですね。指切っちゃうとかね。(笑もちろん我々も血だらけの時代ありました!カッターなんて使う必要ねーじゃん・・・ですか?いやいや不器用な人は、何やらせても不器用ってのが 私の持論ですがね・・・私のようにね。(笑

今ではカッター使いの名人って言われてます。はい、鍛えましたもん、写植の切り貼りで!


それでは。

らしくない広告を創ってくれ!

・・・らしくない不動産広告を!これがクライアントからの要求でした。

こんばんは。

クライアントからこんな要求突きつけられるとかなりのプレッシャーですわ。割とすんなりとアイデアというかデザインが出ました。
で、一発でOKもらったのがこんな広告でした。

新聞折り込みB3チラシの表面。 ↓




ここまでのデザインをやらせて頂いた事に感謝しています。かなり楽しんで仕事させて頂きましたね。モデルルーム完成見学会で、どうしてこの物件を見学しようと思われましたか?という アンケート項目に、珍しい不動産広告を見たからという 回答を数件見つけた時は「やったね!」って感じでした。ちゃんと広告の機能と目的を果たしてるという事でほっと胸を撫で下ろしたのを記憶しています。

もっともこの頃って、マンションが完成し、 一回目の広告を打った時点でほぼ完売!そういう時代でしたけどね。私らしい、難しく考え過ぎないデザインというか・・・自分でも気に入ってる仕事の一つです。個人的には不動産広告って好きでしたね。

まっ、裏面というか中面はぎっしりと細かい作業が詰まっていて、きつい仕事ではありますが・・・不動産広告って、慣れてくると面白いですよ。

まずコンセプトワーク・・・このへんを考えるもなかなか楽しいものです。まず現地に行き、周りの環境を生活者視点で 自分の足で歩いてみる事から始めます。環境や立地に特徴がない場合は、結構苦しみますがね。

不動産広告を数年、経験するとデザイナースキルも付きますね。まっ、製作中は地獄の時間を過ごすことになりますが・・・(笑

覚悟がある方は飛び込んでみる事をおすすめしますよ!

それでは。

よくぞ、オイラを1954年に・・・

感謝!

この気持ちをまず一番に表すべきは、 両親という事になるかと思います。

こんばんは。

今日、いろんなこと考えてたんですが・・・私も残された時間が少なくなってきましたが、61年間を振り返った時、 50代って結構楽しかったなって思う訳です。親を亡くすという大変な事もありましたが、仕事も趣味も人付き合いもそれなりに充実してたなと・・・

で、一番良かったなっていうのが・・・

両親によって1954年という年にこの世に生をうけたこと。幼少時から大人に成長していく中で、目の前を通りすぎていくものすべてが初めてのもの新しいもの刺激的なものばかりだったこと。

ほとんど全てをリアルタイムで経験できた事。これは私の人生の中でほんとに大きな事だったと思っています。

例えば・・・ Zeppelinをあの1969年じゃなく、1979年に聴いたとしら・・・
ロックの衝撃を体験できない訳です。それくらい、Zeppelinのデビューは我々の年代には もう語り草ですからね。

Mac体験にしてもそうでしょう! メモリ最大32MB、HD容量170MB、MOディスク1枚¥3,700~の世界・・・CDに書き込むなんてまだまだ先のお話です。それでも、Macを使いデザインするという事がどれほど画期的な事だったのか・・・

いま、お話したような事例は、どんなに言葉で語ってもその本意は伝わらないでしょう。

テクノなんて当時、ロック野郎たちはピコピコ音の・・・とか、どうせ打ち込みでしょ・・・ な~んてバカにしてた時代ですから(笑

それが今はどうでしょう。

シンセと音源、PCがあればひとりバンドできる時代です!こんなおじさんですが、 本当にその時代その時代楽しんできたなって実感します。

私が、十年前に生まれていたら・・・ 世の中は戦時中なんですよ!それも終盤です。 この世から消えてる可能性だってあるわけで・・・これ続けると・・・パラレルワールドな世界の話になりそうな・・・(笑

ということで、まずは両親に「感謝!」ってことで締めますかな。

世の中、憲法改正など、なんだか不穏な動きが見えますが、あなたはどうお感じになりますでしょうか?自分の国は自分たちで守る・・・という意見もございます。その前に国民の安全を守るのが、政治家いや政治屋さんのお仕事ではないですかね。自分たちの命の保証を自国民の犠牲の上で成り立たせますか?

それが・・・戦争です。

人間は戦争の愚かさを描くけど・・・ 実際ところ学んでいるとは言いがたいね。戦争なんて起きるわけがないって思ってる方・・・歴史をお忘れでは?

利益、利害という言葉がある限り・・・まっ、本記事の最後はオッサンのまさに戯れ言だと流してくだされ!


では。

ジャパニーズ・ロックのオリジナリティ。

日本のロック創世紀を代表する、不滅の金字塔だと思う。

やはり深さがある。日本的で独創的である。

これこそがオリジナリティ。日本のロックの出発点だと思う。

「はっぴいえんど」じゃないですよ!

石間のギターのエスニックなフレーズに反応してしまう私です。

アルバムジャケットとともにコンセプチュアルな

オリジナル・ジャパニーズ・ハードロック!

とにかく若い方に聴いて頂きたい一枚。

入魂の一枚。 ↓

※今現在、youtube上では音源などが削除されているようです。残念!

視察から得られるもの・・・

おつかれさまです。

私の所属していた企画制作課では月に一度、デザイナーを伴って視察に出かけていました。その視察の中心になるのは自店です。なにか問題はないのかを店長に確認し、店舗を見て気づいた事をアドバイスしたりです。

会社に戻り報告レポートを提出します。いつも思うのですが、 当社の店舗以外の視察で面白いものを発見できる事が多いですね。

例えばこんなもの ↓






なかなか面白いことやってますね。

白黒ベースでシンプルなところが個人的にはグッド!これを目立つようにと派手にやっちゃうと・・・ただのイケてないディスプレイで終わっちゃう訳です。真っ黒のマネキンがこんなところに並んでるだけで すでに目立ってる訳です。しかも白のTシャツに筆記体でSaleとだけ。Simple is bestをよく理解してる方のディスプレイでしょう。

一日中パソコンの前でデザインしてる若いデザイナーさんに刺激を与えることと、こういうアイデアを自店の装飾にも活かしていくことが視察の一番の目的でしたが。あれから継続できているのか・・・・

本日は短いですがこのへんで。

母と父を想う

みなさん、お疲れ様です。

私も自分に残された時間が見えてきたせいか、最近、両親の事がよく思い出されます。

私の母は、私が24歳の時に肝臓癌でなくなりました。4年前には父も逝ってしまい、 親と呼べる人はおりません。カミサンの両親もこの世にはおりませんのでね。

父の闘病中は有休とりながら、あの時にできる事は全てやったつもりなので、後悔はありませんが、 母だけは、、、後悔というより、心残りが、、、

手術も出来なくて、、、いや手術はやったのですが、お腹開けただけで、閉じてしまいました。もう手遅れという状態。37年前のあの悔しさだけは、記憶の中から消えません。 47歳という若さで逝った母。母の悔しさを思うと時々たまらなくなります。

よく言いますよね、孫の顔だけは見せてやりたかったって、、、私もあの気持ちがよくわかる年齢になりました。今自分が子供を持ち、彼が家庭を築き、家族を持つことを願ってるんですが、、、当の本人は、彼女や結婚などより、 好きなモノ買って好きに自由な時間を過ごすことが一番の望みのようです。

親の心、子知らずです(笑

まっ、本人が幸せなのが一番でしょうから、親の私がいちいち文句言うのも筋違いかなと、、、プー太郎でダラダラと生きてるような人間なら、私も一発カマしますがね。(笑 私も好きなように生きてきた人間なんで、 血は確かに受け継がれてるようです。

父、母、叔父、叔母 全員、息を引取る瞬間に立会いましたが、、、ここで命の大切さが、、、とか言いません。

私が感じたのは、生きてるって凄いってこと。そして人が死んでいく時も凄いってこと。それは人の死目に遭遇した時に初めて実感します。その瞬間、居なくなってしまうことの寂しさなんて考えません。意識はなくとも、一生懸命に最後の力を振り絞って生きてるということ。その光景を目にすると、何というか、、、

ただただ言葉を失います!

父の場合は最後に呼びかけたら、、、 目を開け、私の顔を確認して逝きました。それだけで私には心残りがないのです。自分の人生を生ききった父に拍手しました。

不思議と涙は出ませんでした。そして、父への感謝です。ひとは生まれた瞬間から一つの人格を持った存在です。親の持ち物ではない。父はそういう接し方をしてくれました。父の方からは言葉はかけませんでした。悩みがある時に初めて私から声をかけました。親は全てを分かっているのですよ。私もそういう親になれていると思います。

それが、、、、そういうのが、、、 絆じゃありませんかね。綺麗事で仕込まれた絆など、私は拒否します。感動したがり屋さんも、、、、ごめんなさいです。

こんな私ですが、母に関しては思い出すだけで、涙が流れます。母の悔しかったろうという思いの方が先に立ってしまうのです。大学の夏休み中を、病院の母のベッドの横で簡易ベッドで過ごした日々が 思い出されます。まだまだ若くて綺麗だった母の顔が浮かびますが、その母はこれまで、ただの一度も私の夢の中に出てきてくれません!人に言わせるとあの時全身全霊で面倒みたからだと、、、だとしたら、母は思い残すことなく逝ってくれたのかなとも思うのです。

みなさんも親御さんを大切にしてあげてください。

今日は少しばかり暗い記事になりましたがお許しを!

知的最強ハードロック!

そう、音楽の好みだって 百人百様、十人十色だ。自分の好きなものを聴けばいい。
できれば自分で探し出すという行為が望ましい。他人の意見に左右されず、自分でも気づかない自分だけのセンスを見つけ出す作業も面白いよ。

今日は、強制も断言もしない(つもり)。

気分害したら、個人的感想、おやじの戯言ってことで かる~く流してくだされ!(笑
それでも、あえて言いたい。
ハードロックの最も良い型がここにあると・・・
エバンスを首にしたジョンよ、ざまあ、みやがれ!
おかげでエバンスはアメリカで羽ばたきこんな名盤を創ったぜ!
ギランじゃ暑苦しいぜよ!

このクールで知的、しかしワイルドにシャウト!
エバンスの声質をロックにゃ「弱い」と抜かす奴・・・
なんでハードロックの型に収めようとする?

72年発表、「Captain Beyond」ファーストアルバム。

40年経ったいま、いまだに聴き続けられるロックなんて そうそうあるもんじゃない。
特にハードロック系はね。
一曲目の出だしで決まるはずだ!
気に入れば、あなたにとっての名盤に決定、間違いなし。
ギターがベースがドラムが、テクニックがどうのこうの・・・
オイラには無意味だね。

あえて言うならば、ボビーのドラミングだ!
こんな正確で回転の早いドラミングは他に覚えがない。

しかし・・・・これも売れなかったんだろうな!?

さあ、約40分間のスペースジャーニーへ出発!↓

このかっこよさを堪能しろ!


何を隠そう、このCaptain Beyondは いわゆるスーパーバンドなんだけど、
元パープルのエバンス、ギターとベースが元アイアン・バタフライ。
ボビーはこの後、キース・レルフのアルマゲドンへ参加することになる!

4回の体温上昇体験

どうでしたか? 全宇宙誌。

デザイナー人生の中で 4回ほど、体温が上昇する体験をしました。そのひとつが、「全宇宙誌」を手にした時。そう、私は実際に「全宇宙誌」をこの手に取ってページを開いていった経験をした人間です。白抜きで印刷された文字。

なんか・・・変なんです。

よーくみて行くと なんと!行が進んでいくごとに正体から長体がかかっていたり・・・アナログ時代によくもまあこんなことやるわ!ぶったまげたもんです。小口までデザインしてるし・・・・しかも表紙側からと裏表紙側からとじゃ絵柄が違うし・・・まあ、あんな本に出会ったのはあれが最初で最後です!


二つ目は・・・ スターウォーズ展で憧れのミレニアムファルコン号!の 縮小スケール(と言ってもデカかった!)の模型を 目の前で見れたこと!自分でもプラモデル作ったっけなあ。それほどあの独特なフォームに憧れてました。


三つめは・・・ 吉田カツ氏の原画で仕事させて頂いたこと!氏のあの勢いのあるタッチに感激しました。吉田氏がさらに凄かったのは、鉛筆がメインのイラストだったんですが、印刷の色校正でその鉛筆のかすれ具合が出ていないと校正チェックが帰ってきた事。まだ当時ペーペーの私には、 言われてやっと確認できるほどの違いで、一流の拘りのすごさを経験させてもらいました。

そして4回目が、私の生涯の1本。 「セブン」を観た時。1週間ぶっ続けで映画館に足を運んだ映画もあれが最初で最後です。オープンニングロールからエンドロールに至るまで あのセンスには、ほんとに脱帽しました。

最近というか、ここ数年・・・ デザインでも、音楽でも、映画でも心から感動させてもらうことが 少なくなってきたなあってのが実感です。

本人的には錆び付いたな~んて口が裂けても言いたかぁね~んだけど・・・・

まっ、もう少し抵抗してみましょうかねぇ(笑

2015年11月22日日曜日

デザインの世界へ導いてくれたポスター。

それを雑誌で見たのは高校生の時。

自分の将来を漠然とだけど見させてくれたポスター。
こんな仕事が・・・・し た い ! と。
その仕事には就けたけど・・・ 才能が追いつかない・・・・(笑

こんにちは。 もう伝説のポスターと言ってもいいですよね。このバランスといい、空間の取り方といい、 ポスターの王道でしょう。

作者は日本を代表するグラフィックデザイナー、亀倉雄策氏。

と言えば・・・もう、お分かりになるでしょうか?↓





そう、東京オリンピックポスターです。

高校生の私は、これらのポスターを見てデザイナーという職業に憧れを抱いたのでした。絵は描けないけど、こんなポスターを創ってみたい!夢はどんどん膨らむのですね(笑

いろいろ調べていった結果、そのきっかけは、こんなにも近くにあったのか・・・と。
あるアルバイトがきっかけでした。内容は・・・笑っちゃうような仕事でしたが、確かにあのアルバイトが業界へのきっかけを作ってくれました。

そのお客さんから、とにかく文字を書けるようになれ!と言われました。実は、高校生の私はなぜか通信講座でレタリングをやっていました。あの当時に、なぜレタリングだったのか・・・いまだによくわかりません(笑

当然、世はアナログど真ん中。文字を書く、いや、描く!明朝体やゴシック体、デザイン文字を自由に描ける技術。結果、このスキルがデザイン会社に入った私を助けてくれることに・・・

続きはまた。


もはや、芸術!

さあ、究極・・・・ 同じ工作舎の「全宇宙誌」。

私がうだうだ説明するより まずは、全宇宙誌で検索してみてください。面倒臭い方のためにスクリーンショットを アップしておきます。


どうですか? 小口までデザインされてる!!!!(見えないか!?)

これがアナログ時代に創られたものですよ。

ここだけは絶対にみてください!→ココ

本日は、多くは語りません。

堪能してほしいと思います。

ほぼ想像できる・・・地獄の日々?

さて、極めつけの雑誌とは・・・・

工作舎の「遊」という雑誌です。

編集者・アートディレクターの松岡正剛氏のこだわりが詰まった雑誌。その編集内容は、音楽・芸術・政治・経済・宗教・学術に至るまであらゆる分野に及んでいました。

私のリスペクトのきっかけは、ココから始まりました。

この雑誌にあの杉浦康平氏が関わっていたのである!それからというもの、 私はこの「遊」のレイアウトやデザイン感覚を自分の仕事の中に積極的に取り入れていくことになるのです。この時期がデザイナーとしての基盤を創ってくれたと言い切ってもよいと思う。それくらい影響を受けた雑誌なんですよ。

数年前ある古本市で、偶然に奇跡的(?)に再び出会えた一冊。しかし今思えば、これだけ思い入れのある雑誌が なぜいま手元にないのか・・・!?約30年ぶりに再会した「遊」。

それでは、写真でどこまで伝わるか疑問ですが・・・まず、表紙ですね。


さすがに時代を感じさせますか・・・(笑

このへんから「遊」の面白さに突入です。


古ぼけた金箔の様な紙に1色で刷られています。確か毎号、こういう実験的な特集ページがあったような・・・例えば、表紙裏にグレーの何も印刷されていないページが・・・何のためにこのページが存在してるのか?そしてやっと突き止めたのが・・・・水に濡らすとまるで墨のような効果を出す紙でした!指先を濡らして文字を書くと、墨文字風に・・・そういう面白い仕掛けがあったりね。

実はこの号にも、あるんです表紙裏に!

ただの白い紙が一枚・・・・ いまだその紙の正体を突き止められていません。もしかして・・・あぶり出し?(笑



はい、お次はレコード紹介。なかなか個性的なレコードが並んでますよー!
右上は、当時話題となってた「バウハウス」のデビューアルバムです。そして左上には、なんと「REMA-REMA」の紹介が!これ知ってる方は相当なマニアかと・・・全編ギターのフィードバック音をバックにアバンギャルドに展開される80年代初期のオルタナです!



はい、お次。 いやー、懐かしいっすね。高中ですよー(笑
結構大胆なレイアウトです。このへんが工作舎ならでは。


出た!!!もっとも工作舎らしいデザインレイアウトです。これに影響されたんですよ、私は。そして、このページのノンブルと高中のページのノンブルを 見比べてみてください。(見えるかな~?)書体を変えてる!数字と漢字に。

たぶん、アナログ時代にこの雑誌の制作は地獄の日々だったんじゃないかな~!?
あの時代を経験されてる方はきっと、理解できるよね。

極めつけって言いましたけど、実は他にあります!極めつけ!当時の、いや現在においてもエディトリアルデザインにおける究極といわれる本があるのです。

それは、また次回。





anとくれば・・・non

私たちデザイナーには、その時代その時代に教科書、参考書が存在します。といっても分厚いデザイン理論書なんかじゃないっすよ~。定期購入していた雑誌です。それもファッション誌が多かったなあ。

当時20代の私がan・an、non-noなんて雑誌を買ってたんだから。↓


なんと!これ↑an・anの創刊号ですよ!160円だって!



最初は書店の店員さんから変な目で見られることもあったけど・・・(笑
視線を気にしてたのも最初だけ。an・an、non-noは勿論記事なんかも読んでたけど、一通り読んだ後はどっちかって言うと・・・写真を切り抜いてた。モデル写真を切り取ってカンプ用デザインに使うために。いわゆるクリーンカンプ用のダミー写真として。暇さへあれば・・・・ハサミ持って雑誌を切り抜いてた。(笑

これを片っ端から引き出しの中へ放り込む。このへんは以前の記事の中でお伝えしましたよね!自分だけの宝箱ならぬ宝の入った引き出し。

んでー・・・ 次はレベル上げて「流行通信」。これはデザイン・レイアウトの参考資料としても 大いに役立ってくれました。この「流行通信」にはハサミ入れるのに勇気がいったねー!(笑  表紙からして、なんか上の2誌とは違うでしょ!↓


あと・・・「STUDIO VOICE」 これもデザイン・レイアウト処理のいい見本になってくれた。記事も面白かったしね。↓


まさに!NEW WAVE!YMOとかそんへんの時代だよん。あと・・・・ ポパイ、ブルータス、クロワッサン・・・音楽系では、私はとうようさんとこのニューミュージックマガジンですな。渋谷んとこのは、買わなかったっす!

そして極めつけの・・・・ でも続きは、また



※あっ、「アラレちゃん」も買ってたっけ。


目立たせるには、崩すことも必要。

基本、キレイなレイアウトが好きなんですが、まっ、私たちの業種は気取っててもだめですし、じゃあってことで・・・・

ドカンとインパクト勝負で創ったのがこれ! ↓


商品写真に負けないくらいのキャッチが必要だなと思い、かなりそれっぽいキャッチを作りましたが・・・

店舗側はけっこう喜んでくれました。文字の組み方自体はビジュアルを邪魔しないように、撮影の段階から上の文字スペースを考えて撮影しました。これでキャッチが普通に縦に入ってくるとおとなしいデザインに落ちつきそうだったので極太のフォントを振って崩してインパクトを持たせました。

このへんは、使えるレイアウトテクニックですので覚えておかれると何かと便利かなと・・・

あと撮影ですが・・・ あとでどうにでも使えるようにとファインダーの中に全体像が収まるように撮影するのもありですが、その場合トリミングでアップで切り取ってもこういう写真にはなりません。

思い切ってアップで撮影される事を おすすめします。ボケ具合が全然ちがいますので。

ボケ具合を生かした写真をお望みなら・・・やはり絞りを調整できるデジタル一眼がおすすめ。

フォトショップはレイヤー作業がキモ

私も普段からフォトショップは良く使うソフトです。しかし、このフォトショップって案外敷居の高いソフトなのではないでしょうか?まず価格がね・・・(笑

今のデザイナーはただイラストレーターでレイアウトが組めるだけでは使えないデザイナーと言われます。

フォトショップが使えて初めて需要のある使えるデザイナーと 判断されるようです。フォトショップのおかげで画像合成は デザイナーの仕事になってしまいました!数年前までは専門の画像合成業者っていましたですよ。画像合成だけを専門に請け負っている方。

その当時、デザイナーはまだまだイラストレーターが中心の作業でした。なので業者さんの技術を見ていつも「すっげー!」を連発していたのを思い出します。

それからというもの、自分でああでもないこうでもないと ずいぶん研究したおかげでそれなりに フォトショップを使えるようになりました。最近では無いものをそこに作り出すことが可能なソフト。それがフォトショップです。

フォトショップのキモはレイヤーというものを理解することから・・・多い時には、こんな私でも数十ものレイヤーを使うこともありました。それぞれのレイヤーの中で切り抜きや色調整などを施したり・・・フィルターを使いリアル感を出したり・・・そして、納得がいったところで各レイヤーを統合する!

いや、待って!!!!!

統合する前にレイヤー分けの状態で必ず別名保存すること!これ絶対忘れちゃだめですよ!統合しちゃったものは、もとに戻せません!

そしてMacは、突然アプリケーションが閉じちゃうことが起こります。これを私たちは「落ちる」と表現します。ので、こまめに⌘+Sを忘れずに!作業にノッてる時に限って、落ちる事ありです!(笑 ってことは、数時間の作業が・・・・・・「パア!」です。(泣

こればかりは、経験しないと分かんないかも。あの悔しさったら・・・・まっ、フォトショップが落ちるという経験はほとんどないですが、一番落ちるのは、「イラストレーター」です!

という事で、本日はそんなに複雑な合成ではないですが、フォトショップを使った仕事をアップしておきます。レストランのメニューパネルですが、結構な大きさなので 画像をつくるのもそれなりに気を使いました。

色調整、切り抜き、影、湯気の新規作成・・・などなど ↓


本来は鉄板の下に鉄板用の板があったのですが、少しでも商品を大きく見せたいという要望で切り抜きで取りました。バックの赤茶色もフォトショップ画像です。イラストレーターではこうはいきませんね。

バックも含めた一枚もの画像を創ったという事です。

画像作成に興味がある方は、まず切り抜きから挑戦してみてはいかがでしょう。基本となる作業ですので。

Photoshopは高額なソフトですが、 頑張って手に入れられることをおすすめします。手に入れれば、あなたのデザインの質を高めてくれることになるでしょう。

デザイナーの憂鬱

こんばんは。

デザイナー(あなた)の周りは、 当然業界人ばかりですよね。代理店のディレクター、ライター、イラストレーター、フォトグラファー、印刷関係、、、、 なので話が通るというか、風通しがいいというかね。


ところが、同じデザイナーでも企業内企画制作課時代の私の周りはちょっと、、、 状況が違ってました。

企業の中の企画制作課で日々デザイン業務をこなしてた当時の私でしたが、、、発注元は店舗の店長やその上のマネージャーでした。要はデザインやクリエイティブに関しては素人さん!この方々は肩書きというか立場上、 私たちより、いわゆるお偉位さんという訳です。こういう方々から、 バックは何色、キャッチは赤に、写真はもっと大きく、、、指示がくるのですよ!

まっ、こっちもプロとしてやってきた人間なんで言われた通りには絶対に作りませんがね。(笑 逆に、このツールはこう作るべきですよ!って 提案型のデザインを提出していました。

彼ら、それを受け入れません!(笑

あの自信(いや、ただの頑なさ)ってどこからくるんでしょう?そういうど派手なツールが店舗に貼りまくられているわけです。

彼等の一番の間違いは、、、、販売・営業をツールに頼ってるということ。そこが間違ってることに気づくべきなんです。対面販売の一番の強みは、 お客様とコミュニケーションがとれることです。それにより、お客様ともっと深く関われるのです。その対応次第では、ファンにリピーターになって貰えるのです。

彼等はそれを、、、コミュニケーションを面倒臭がっている!私はそう受け取ってしまうのです。

抵抗が過ぎると、彼等の口からでてくる言葉、最後は、、、口には出しませんが、誰のおかげで給料もらってんだ!お前らの給料は俺らがもの売って稼いでんだぞ!多分、これでしょう!(笑 こんなところに私のデザイナーとして憂鬱がありました。

はい!それは間違いございません。それ持ち出されちゃあね~。

余計なところに神経使わずに、 原稿だけ出してもらって、デザインは我々に任せませんか?これが本音なんですけどね。あなたの本来の仕事しましょうよってことです。商品知識はあなたの方が上でしょう。

じゃ、デザインに関しては?

我々はあなた方以上に売場のことを考えて仕事してますよ!まず商品ありきです。売場という環境の中で、お客様は果たしてPOPを見てくれているでしょうか?商品へのこだわりを紹介してるコピー(うんちく)を 読んでくれているでしょうか?

残念ですが、お客様の想いは 我々の想いとは違うところにあるのが現実では?商品を一番魅力的に魅せ、 売場をできるだけスッキリと見せ、商品の購入に持っていく、、、

そんな売場創りが私たちの仕事のはずです。

肩書きやプライドという余計なものが、私たちの仕事の邪魔をしているのです。中途入社の私の弱さと悔しさがここにあります。私の前任のディレクターがやりたい放題やってたらしく、その反発が根強く会社の中に残っていると聞きました。

こんな私でも企画の制作物のデザインテイストを変えてきました。それを認めてくれたマネージャーもいます。そのマネージャーが売場創りに関して気づいてくれたようです。

やはりシンプルに、、、、

今年中に売場、装飾関係を一新していくようです。会社唯一の企画の理解者であるこのマネージャーに期待し、応援し、よい方向に向かうことを祈っています。


それでは、また。

真のジャーナリズムとは・・・

今日は映画ではなくアメリカのTVドラマから。

WOWOWで放映されていたから「ニュースルーム」というドラマ!これがめっちゃ、面白かった!だれも紹介してなかったので・・・今更だけど紹介しておきます。

テンポの良さでぐいぐいドラマの中に引き込まれていきます。
討論会で女学生のアメリカが世界一という発言に主人公のTV局アンカーが叱責する場面から始まります。
見た瞬間から「こりゃ、いつものアメリカのドラマじゃないぞ!」 という予感が。
そして、その予感は見事に的中!

ドラマの進行中には実際の事件が盛り込まれるという仕掛けも・・・

次回以降も実際の事件を取り上げ、ジャーナリズムのあり方に迫るという!こりゃ、相当嵌るドラマになること請け合い!!!

1話での事件は、メキシコ湾原油流出事故。
6話では、福島第一原子力発電所事故
7話では、ウサマ・ビンラディン殺害
一体どういう展開になるのか・・・

どちらにしても真のジャーナリズムのあり方を問うというドラマなので
多いに期待して、ご覧いただけるかと・・・

こんなクリエイティブな作品を待ってました!

シーズン3(?)までいったのかな・・・
ぜひ、レンタルで確認を!

この素晴らしさを伝えるには・・・

不動産広告の場合は、 こんなところで生活してみたい・・・
まずは、そう思わせることですよね。

こんばんは。

制作した私自身が、この環境に惚れ込んでしまいました!(笑
なんども現地に行き、その環境の素晴らしさを実感しながら制作したパンフレットです。

オーソドックスなデザイン・・・
この物件にはこれが一番だと判断してつくりあげました。














私が考えたのは、どういう見せ方をすればこの素晴らしい住宅地の魅力が伝わるのか・・・?結論として出した答えは、妙な小細工をしないデザインでした。
ちなみに二つ折の状態で正方形の変形パンフの形をとりました。